モーターの交換など

プラレールのモーターをミニ四駆用のモーターと交換する方法を写真で紹介します。
モーターユニットの違いにより微妙に異なるかもしれませんがおおよそのことはわかると思います。

改造等に関しては、自己責任で行なってください。

おすすめのミニ四駆用モーター

比較的に入手しやすくて扱いやすいのは以下の3つです
プラレールにおすすめのミニ四駆モーター三種

ハイパーダッシュ2モーター(スピード&パワータイプ)
推奨負荷トルク:1.4-1.9mN・m、回転数:17200-21200r/min、消費電流:1.6-3.0A
レブチューンモーター(スピードタイプ)
推奨負荷トルク:1.0-1.3mN・m、回転数:14300-17400r/min、消費電流:1.6-2.0A
トルクチューンモーター(パワー特化タイプ)
推奨負荷トルク:1.5-2.0mN・m、回転数:12000-14300r/min、消費電流:1.3-1.7A

※いずれも、適正電圧は2.4-3.0V。回転数、消費電流は推奨負荷トルク時の値。

スピード
ハイパーダッシュ2モーターレブチューンモータートルクチューンモーター
パワー
トルクチューンモーターハイパーダッシュ2モーターレブチューンモーター
消費電流(電池の消耗度)
ハイパーダッシュ2モーターレブチューンモータートルクチューンモーター

プラレール用にミニ四駆のモーターを購入する際は片軸モーター(モーターから飛び出てる金属棒が片側のみのもの)を選んでください。

1.モーターユニットを分解する

モーターユニットをシャーシから外す方法は省略しました。

1.1.ホルダーをはずす

このサイトでは以下のパーツをホルダーという名称でよびます。
モーターユニットホルダー

このホルダーは、モーターユニットの上部に接着されているので、カッターナイフなどで接着剤を削ったり接着部分に切り込みを入れたりして無理やり剥がし取ります。(画像のオレンジ色の部分が接着されている箇所)
ホルダーはずし(接着剤のある部分)

上手にできれば、こんな感じです。
ホルダーはずし

接着剤の量が半端ないものがありこれを剥がすのに苦労する場合があります。
個人的な見解ですがホルダーは必要ないと思っているので、ホルダーをバラバラにしながらモーターユニットから取り除くことも多々あります。
壊れたホルダー
この画像のものは、マイナスドライバーを突っ込んでテコの原理で無理やりホルダーを取り除こうとしましたが、途中で折れてしまいそのうえ一部分を取り除くことはできませんでした。

ちなみに、私は壊すことなく取り外したホルダーであっても、モーターユニットに取り付け直していません。

1.2.ハンダを取り除く

モーターユニットの分解後でもハンダを取り除くことは可能ですが、私は先にハンダを取り除くようにしています。
ハンダを取り除く
ひどい有様ですが分解するのに邪魔な部分のハンダは取り除けています。

ハンダ除去に使っている60Wのハンダごて:ホーザンH-60
ハンダごて:ホーザンH-60
初めは30Wのこてで試みましたが、温度が低いのか、なかなかハンダを溶かせなかったので60Wのものにしました。

ハンダ除去に使っているハンダ吸取り線:太洋電機産業
ハンダ吸取り線:太洋電機産業CP-20Y
私が現在使用しているのは画像の2.0mm幅のものですが、3.0mm幅のもののほうがよいかもしれません。

1.3.モーターユニットの分解

ネジをはずす
モーターユニットのネジをはずす

ツメをはずす
モーターユニットのツメをはずす
プラスの電源端子の下に1つ、ホルダーがあったところに1つと合わせて2つのツメがあるのでそこを開く

モーターユニットを2つに分ける
モーターユニットを開いた様子
バラバラにならないように慎重に行うとだいたいこんな感じに綺麗に分けられます。

別に反対側にギヤを置いても構わないですし、同様にモーターやバネ、オモリも反対側に置いても良いのですが見やすさや組み立てのしやすさを考えて、この様な配置の画像を掲載しています。

1.4.モーターユニットを詳しく見る

こちら側の部分は4つのギヤの組み合わせで構成されています。
モーターユニットのギヤの数とその構成

モーターユニットのギヤ

別の角度からの様子
モーターユニットのギヤの構成

1.5.モーターユニットを詳しく見る2

こちら側の部分はそこまで詳しく観察する必要はありません
モーターユニットのバネの場所
バネのハマっている位置(赤マルの場所)を覚えておくくらいです。

モーターとバネとオモリをはずした様子
モーターユニットからモーターとオモリをはずす
ギヤが1つ残っていますが、これがはずれることはあまりありませんのでそのままにしておきます。ちなみに、このギヤが動力軸のギヤと噛み合います。

オモリが3個ついているモーターユニット
オモリが3個ついているモーターユニット
この上の項目全部つくった後に気づきましたがオモリ3個のものばかりのような気がしました。オモリ1個だけというのが特殊なのか、それとも、たまたまオモリがついていなかっただけなのか・・・。

その他のモーターユニット1
トーマスシリーズでよく使われているモーターユニットの様子
トーマスシリーズでよく使われているモーターユニット。この中の大きなギヤのせいで、スピードが出せない仕様になっている。

その他のモーターユニット2
その他のモーターユニットの様子
モーターについているギヤはウォームギヤという名称。
(モーターとオモリとの間にある半透明の物体は撮影用につかったおゆまる)

2.別のモーターに交換する

2.1.モーターにはまってるギヤを取りはずし、新しいモーターにはめる

ピニオンギヤの移動
ちなみに、このモーターはトルクチューンモーターという名前のモーターでパワーよりの性能なので、大編成を組むときにおすすめです。

ピニオンギヤを傷つけないように注意します。テコの原理をつかうと楽にはずせます。
テコの原理をつかってピニオンギヤをはずす
私はつる首のピンセットを使っていますが、割り箸でもやれます。

ピニオンギヤをはめるには上から押しこむだけです。
モーターにピニオンギヤをはめる

2.2.モーターユニットを組み立てる

場所を間違えないように1つずつギヤをはめてゆきます。
ギヤをはめる場所の順番

1つめ
ギヤをはめる1つめ
スイッチレバーは『入』の状態ではめます。

2つめ
ギヤをはめる2つめ
1つめと2つめのギヤをはめる順番は逆でも問題ありません。

3つめ
ギヤをはめる3つめ

4つめ
ギヤをはめる4つめ

モーターとオモリを載せます。
モーターとオモリを載せる

バネをセットします。(以下の2通りのどちらでもOK)
バネをセットする
私はaのパターンを採用することが多いです。

ギヤをはめる穴を確認しながらモーターユニットを組み上げます。
ギヤをはめる穴を確認
こちら側をひっくり返してはめたほうが楽です。ちなみに、黄色の四角で囲った穴は使用しません(この穴がないモーターユニットもあります)。

モーターの端子と電源端子が噛みあうように調整しながらモーターユニットを組み上げます。
電源端子の接触具合
こんな感じならOKです。
接触具合がよければ、電源端子をハンダ付けしなくても大丈夫ですが、ハンダ付けしてあったほうが良いかもしれません。私はほとんどハンダ付けしません。

ハンダ付けに使っている30Wのこて:太洋電機産業KS-30R
ハンダごて:太洋電機産業KS-30R
このコテは軽いし持ち手より先の部分が比較的に短いので取り回ししやすくお気に入りです。ちなみにハンダは低温ハンダを好んで使用しています。

完成
モーター換装:トルクチューンモーター
モーターユニットにちょっとスキマができることもありますが、走行に支障はありません。

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